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ハイヤー業界 将来を見据えた営業戦略

最近ではハイヤードライバーに異業種の転職者が多くなりました。

特に大手ハイヤー会社が業界未経験者を積極的に採用しています。その最大の理由を私は、次世代のサービスを提供するに耐える人材の発掘作業と見ています。

経営陣にハイヤードライバーに対するイメージを変えたいという狙いがあります。大手は5年後10年後の会社の姿を描いて投資しているというわけです。

一方、中堅の会社はなかなか将来の投資ができず、どうしても目の前の仕事をこなすことに注力してしまいます。ですから、このまま中途半端でいけば将来淘汰されてしまうでしょう。
時代の変化はとても速いのです。

タクシーのレベルアップに押されるハイヤー

一般にハイヤー専門の会社はほとんどなく、
タクシー部門を抱えています。

ハイヤーはタクシーのサービスが向上するにあたって段々と需要がなくなってきていることは確かです。

タクシーの品質向上がハイヤーの仕事を食っているといってもよいでしょう。

でも、やり方によっては事業を大きく拡大させることができます。

人々の意識は、まだタクシーよりハイヤーがレベルが上で、サービスは最高というイメージをもっていますから、

マーケティングとしては、富裕層、体力ある大企業をターゲットにして営業を展開すべきでしょう。そこに気付いた会社が、将来の投資を始めているわけですね。

それを成功させるためにはドライバーの質を向上させること、つまり、抱えている商品の付加価値を高めて営業に活用するのです。

ドライバーに求められる質

英語ができる、いろいろな資格を持っている等々、会社がドライバーに求めているものは結構多いのですが、実際業務にどれほど活用されるのかというと、ほとんど活用されていないのが現実です。

なぜなら、仕事内容が固定的でなく、流動的であり、基本的に、ある目的地に人を安全に運ぶということが最大の仕事になっているからです。

ですから、

・道をよく知っている
・接客能力がある
・機転が効く

といった、
いわゆる人間力をつけている人の方が絶対的に必要なわけです。

ここが難しいところですが、マクドナルドやケンタッキーがなぜ大きくなっているのかというと、どこのお店に行っても同じ品質、
そして味を提供しているということなので、
それをハイヤーに要求しようと思うと、道具としての車は高級車なので問題なし。結局、乗務員の質を向上させることが最重要課題となるわけです。

うちには英語もできる、秘書の資格ももってる、老人介護資格もあるぞ、、、あらゆるシチュエーションに対応できます・・・と

自信をもって営業をかけられれば、それが顧客の拡大につながりますからね。

営業コンセプトの明確化

どの業界にも通じることですが、どっちつかずの中途半端なやり方は先がありません。

ニッチな市場であっても、そこに特化することによって、ゆるぎない顧客基盤を作ることができるので、そこに力点を置いて投資している会社が生き残っていくのです。

キーワードは会社のコンセプトを明確にすることです。

5年後のハイヤー業界を注目してください。

 

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