ハイヤーがタクシーと違う点の一つに
「車のドアが自動ではなく手動である」ということが挙げられます。
ですからハイヤードライバーは目的地までお客様をお連れすると、ブレーキを踏み込み車を停車させるや否や
「少々お待ち下さい、只今ドアをお開けいたします!」
と、言いながら、シートベルトを外し、運転席からさっそうと飛び出してドアサービスに走ります。
一方、お客様の方は、カバンなどの手荷物をお持ちの場合はドアサービスを受けられるのですが、そうでない場合、自分でドアを開ける方が結構いらっしゃいます。
つけやすい場所ならともかく、そうでない場合もあって、勝手にドアをあけていただくと、思わぬ事故にもなりかねないことから、このハイヤーのドアサービスを受けて頂きたいのです。
ところが、せっかちといいますか、特に日本の方はこのようなサービスを受けることを過度なもてなしと感じたり、それこそ周りの目を気にするあまり
「いいよ、いいよ、自分で開けるから」
こう言い放って、さっさと降りてしまいます。おもてなしはできるけれど、もてなしを受けることが下手なのです。
ハイヤーマンとしては、お客様にしっかりとサービスを受けていただき、チップの一つでもくださればどれだけ気持ちが良いでしょうか・・・
お客様。
ハイヤーの使い方をもう少し考えてくださいませ!