東京五輪準備 首都高速大規模改修計画 正式発表

2014年から首都高速補修いよいよ開始

ついに発表されてしまった首都高の補修計画。
老朽化が進み、五輪招致がなくてもすぐに着手しなければならなかったこの計画にとうとうGOサインが出されましたね。都内、車を使って仕事をする人たちには頭の痛いニュースです。

普段でさえ、首都高速は「高速」と名がついているものの実際は渋滞による低速道路となっているところに輪をかけて改修による交通規制が入れば時間帯によっては、全く動かなくなってしまうのではないかという心配が頭をよぎるわけです。

特にハイヤーの場合、高速道路を多用しますので問題はさらに深刻で、これから渋滞回避のための様々な知恵を振り絞りながら、いかに的確な情報をより早い形で入手して対応できるのか、個々の乗務員の力量が問われるようになるでしょう。

気になる大規模改修(造り替え)を行う場所

土台から造り替える大改修を行うことになったのは以下の5区間です。

●1号羽田線 ・東品川桟橋―鮫洲埋立部、
・大師橋
●3号渋谷線 ・池尻―三軒茶屋、
●都心環状線 ・竹橋―江戸橋
・銀座―新富町

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見てわかりますように、
どれも交通量の多い主要区間だからこそ道路の老朽化も進むというのは理解できます。
工事中は、できるだけ通行止めにせず、仮の橋をかけたり片側2車線のうちの1車線ずつを止めて対面通行にしたりする予定と言います。

今回の工事区間を見ると特に今でも通常慢性的に混雑する竹橋-江戸橋間は避けて通る方が良くなることは必至ですね。
下道といっても限られてきますから、交通情報を見据えた経路選択をしないと、とんでもない失敗をやらかしかねません。

さらに補修が必要な区間が延べ55㎞もあるといいますから、
だいたい工事が深夜遅く、交通量の比較的少ない時間帯に行うとはいえ、2020年東京の五輪開催まで、都内整備による交通戦争が様々な形で繰り広げられそうです。

ちなみに工事費用ですが、総額6300億円にものぼると見込んでおり、その財源は、通行料有料期間を最大15年間延長することでまかない、税金などは投入しない予定だそうです。

首都高速無償化はまだまだ先になりそうですね。