走れ!東京ハイヤーマン 

ハイヤー運転手はドラマの主人公になれるのか?

待機時間に運転手控室でTVが見られるところがあります。
ちょうど午後2時過ぎから夕方あたりで仕事がないと、
夜の仕事に備えて仮眠をとるのですが、
テレビがつけっぱなした状態のときは、
何も考えなくても、なんとなく見入ってしまうことがあります。

平日の昼間テレビを見る人は、
仕事をしない主婦やリタイアした人くらいでしょうね。
その時間帯には、5,6年前にやっていたドラマが再放送されていたりします。
懐かしい俳優や女優が当時の若々しい顔で登場しているのを目にすると
歳月がそれだけ流れたことを改めて感じたりもして
乗務員同士で昔話に花が咲くこともたびたびです。

ところで、そういう時間帯のドラマといえば、
相棒
科捜研の○○
○○○の事件簿・・・

といった刑事ものが定番。
演出やカメラワークがなかなか凝っていて、なんの目的もなしにいると、いつの間にか時間を忘れテレビにひきこまれてしまうんですね。

それと一度見入ってしまうと結末が知りたいばかりに他のチャンネルに浮気しにくくなる。
計算されたテレビ局の戦略なのでしょうか。
おまけに健康食品や通販のCMをたっぷりと見せられます。
時間帯の視聴者にあわせた広告戦略も実によくできています。

ドラマの主人公になる人の職業

ところで
日本の映画やドラマの主人公になる人たちの職業をみてみると
刑事、検察、警官、弁護士、探偵のど、何らかの「事件」に関係している人が圧倒的に多いですね。
科捜研といった警察組織の中の特殊な分野を扱う人もいます。

それから
消防士、医師、看護士などの人命にかかわる仕事をする人。
真剣勝負の世界なので、現実そのものがドラマとなって迫力があります。
人命に関係あるといえば、パイロットやCA(キャビンアテンダント)もそうですね。
人に影響を与える先生も、学校を舞台にドラマ化されています。

また、普段スポットがあてられないのですが、縁の下の力持ちとして
SPや、警備員、ホテルマンを題材とするものもありますね。
世相を反映して銀行マンや街金などが主人公として登場したり、
家政婦にスポットをあてたドラマもありました。

ハイヤー運転手が主役になったことはない?

いろいろと挙げているうちに ふと、
そういえばハイヤー運転手は今だかつてドラマの主人公になったためしがないことに気が付いたのです。

私が知っている限り、
テレビで大手ハイヤー会社の車を使用している場面は何度か目撃したものの
ドライバーに注目したり、TVで取り上げられたり、あるいは特集を組まれたといったことは皆無に等しいのではないでしょうか。

もし、皆さんの中でテレビや映画で主役として登場したハイヤー運転手をご覧になったことがおありでしたら、ご一報いただきたいです。

タクシーはメジャー、ハイヤーはマイナー?

ハイタク業界と、業界用語でハイヤー、タクシーを一括りにしていますが
タクシーは結構な頻度でメディアに注目され、紹介されたり、ドラマでの主人公になっています。
外国映画ですが、1976年 ロバートデニーロ主演のタクシードライバーはあまりにも有名ですし、


日本のドラマなら1992年5月からスタートしたテレビ朝日系列の「タクシードライバーの推理日誌」がありますね。

主演の渡瀬恒彦さんが扮するタクシー運転手は、元警視庁捜査一課の刑事・警部補という設定で
タクシー運転手をしながら乗客がかかわった事件を解決していく推理ドラマです。
すでに34回も放映されているんです。

また、「女タクシードライバーの事件日誌」というのもありました。
これはTBSで2003年から放送開始。主演は余貴美子さんです。2時間のドラマですでに6回もやっています。

灯台下暗し

テレビ局にはタクシーに紛れて多くのハイヤー会社の車両が送り込まれているし、報道関係の車両にもハイヤーが使われています。
にも関わらず、タクシーにはスポットがあたり、ハイヤーを無視するとは何事ぞ!

テレビ局の制作関係者は
いったいどこに目をつけているのかあっ!

そう叫びたくもなるじゃないですか。
まさに灯台下暗しです。

今も東京都内、そして全国各地で頑張っておられるハイヤードライバーの方々が大勢いることをもっと知るべきでしょうに・・・。


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