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8月の稼働は底だった。9月の給与は絶体絶命

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コロナ禍でニッパチの落ち込みは半端ない

ハイヤー乗務員や役員運転手にとって2月、8月は一年で最も収益の悪い月になります。

特に8月は夏休み、お盆休み、さらに暑さゆえに土日のゴルフ送迎の仕事もほぼゼロになるので、乗務員は定時に出勤し、定時に帰る日が続くようになるわけです。

この業界では、早出、残業がないと給与になりません。ですから稼働がほとんどないとなると、9月に支給される8月分の給与は目もあてられない額となることがあります。

転職したばかりの駆け出しのころ、月によって変動するこの給与サイクルがわからなかったので、特に3月、9月の給与支給明細をみて驚いたことを思い出します。

今年は昨年同様、コロナ禍の影響が尾を引いており、7月、8月に期待した東京五輪開催による需要拡大も、無観客開催となって水泡となり、長引く緊急事態宣言下、飲食店の時短営業の継続、三蜜の回避、在宅ワークの推奨など、

感染拡大による健康被害抑制のために、人々の移動をあらゆる方面から潰しにかかった結果、多くの業種で経済的損失を被ったわけです。

ということで、昨年の経験からみても、今年は通常支給額マイナス10万は覚悟せねばならないのです。(私の場合は給料日15日)

7月支給されたボーナスがボーナスにならず、減額された給与の埋め合わせに使われるのは間違いなく、この事態をあらかじめ妻には通達しておきました。

私はまだ良い方だった

他の同僚たちの話を聞くと自分はまだましな方だとわかります。

営業所にいるハイヤー乗務員になると、出番がほとんどなく、早出残業がない状態が続いているらしく、実績給が伸びないために、手取りが10万円台になるとぼやく声も耳にしました。

実は出社して稼働できればまだよい方で、役員車を預かる担当者の中には、夏の間、役員の利用がほとんどないために、はじめから自宅待機を強いられるケースもあります。

正社員であれば、会社が最低ラインの給与を保障してくれはするものの、昨年同様、今後もこの状況が長引くようであるならば、人によっては何等かの対処を講じなければならない場合がありますね。

副業を始める人も

派遣会社に登録して、待機している期間、副業で稼ぎ生活費を埋め合わせている人達もいます。

最近の派遣の仕事はシステム化されているそうで、毎日仕事情報がメールで送られて、自分の希望条件に合った時だけ申請をし、短発一日であっても仕事ができるようになっているというのです。

ただ、そういう仕事は単純な労働作業が多いことや、郊外にある工場勤務であったりと、なかなか希望する条件に合わないので、思ったようにいかないというのが現実なんだそうです。

非常事態宣言を出すのは我々の方になる?

中学や高校生の子供さんをもつ所帯持ちであったり、家のローンの支払いなどがある場合、銀行にかけあって利息のみ支払うように交渉したり、無利子で貸し付けしている公的資金の活用(緊急小口資金や総合支援金)なども検討すべきかもしれません。

公的資金を活用する場合、タクシーやハイヤー乗務員であれば、今回のコロナ禍の影響を直接受けた業種業態となり大義名分はしっかりとありますから、今後の家計のことを考えて、あらかじめ手を打つ必要がある人は、早めに行動を起こされたら良いのではないでしょうか。

緊急小口資金 及び 総合支援資金 (初回貸付、再貸付)、申請期間が令和3年11月末日まで延長

●収入が減少し生活に困窮する方 <https://corona-support.mhlw.go.jp/>

 

 

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