おこぼれに預かってしまった「虎屋」の手土産

青山通りの青山一丁目の交差点を過ぎ、四谷見附に向けてしばらく走っていると、右手の方に最近社屋を新しくした虎屋のビルが目に飛び込んできます。

「虎屋」といえば有名な和菓子の老舗。「とらやの羊羹」でその名が知れ渡っています。室町時代、京都にて創業、480年の歴史を持ち、明治時代になって東京に移り現在に至っているといいます。

先日秘書から連絡が来て、車に積んでおいて欲しいと、取引先にもっていく手土産を訪問予定の前日に渡されたのですが、それが虎屋のものでした。

斬新な濃いえんじ色の袋に「TORAYA TOKYO」と横文字のロゴで入っている。

おっ、やるじゃないか・・

老舗の上に胡坐をかいていない。
グローバルな戦略をもって商売をしている姿勢が伝わってきたのです。

日本国内だけで商売をしていては、先行き下降線をたどっていくばかり・・そんな危機感から、ネット時代のツールであるホームページをはじめ、TwitterやFacebookなどのSNSを使って世界に発信しようと努める企業は着実に業績をのばし、しばしばニュースでも取り上げられます。

虎屋は既に1980年にはパリに出店、また現在は閉店したそうですが、ニューヨークにも1993年に出店していたといいます。ホームページをのぞいてみると、しっかりと英語、中国語にも対応しており、Instagramでは美しい和菓子の写真の数々が掲載されていました。

何百年と続く老舗が今もなお存続している理由は、創業からの伝統を守りながらも、世の中の変化に積極的かつ柔軟に対応し、その時代にマッチしたものを提供し続けてきたからに他ならないのですね。

虎屋の手土産が私の手元に

さて、この手土産なんですが、なんと、私のしでかした”ぽか”によって、自ら手にすることになってしまったのです。

秘書から手土産を渡されたあと、すぐ車のトランクに入れました。
そして翌日早朝、先着時間10分前に車を会社玄関前につけて待機していると、

時間になっても3人乗車予定のうち、一人がなかなか現れない。
訪問先まで所要時間が20分程度。
移動のために30分の時間を確保してましたから、予定通り出発できれば、余裕で現地に到着できるところです。

ところが、5分経過6分経過と時間が押す中、
なかなか現れないので、今度は私の方が焦り始めていきました。

このままだと遅刻しかねない・・・

通勤時間と重なり、ナビが示す経路を通っていては数か所、信号待ちで車が渋滞し、大幅に遅れる可能性が出てきたので、ごくたまに利用する抜け道をつかわなければ・・・頭の中がぐるぐると動き始めていました。

そして、ようやく待っていたお客様がそろったところで出発。私は焦らないように気を落ち着けながら、アクセルを踏みこみました。

自分のせいではなかったのですが、この遅れた時間をなんとか取り戻してやろうと、テンパったわけです。

普段ですと、乗車した際にすぐさま前日に積み込んだ手土産があることを伝えています。
ところがこの状況下で「手土産を預かっております」この一言が言えなかった・・・というより、もうそんな記憶が頭の中になかった・・

訪問先のビルのエントランスに約束時間ギリギリに滑り込み、なんとか時間に間に合って良かったと、安堵の気持ちに浸りながら
駐車スペースに車を停車させ、おおきく息をはいて、伸びをする。

そして、自分の荷物をとるために表に出てトランクを開けた瞬間、昨日の手土産がしっかりと三つ仲良く並んで安置されていたではないですか!

事態は一瞬にして変わる

まずい・・これは・・

慌てて携帯電話をつかんで
すぐに電話をしました。でも、もう後の祭り。すでに面会の時間に入っていて、先方との間で挨拶が交わしているころだったのか、まったく電話を取る気配もなく、呼び出しコールが虚しく鳴り続けるだけでした。

手土産を届けようか・・・そう考えてもみました。

しかし、そんなことをしたら逆にこちらの落ち度を露出する形となるでしょうし
第一、手土産というのは、挨拶をしたときにすぐさま渡すものではないのか。

仕事の話に入っているところに、
私がのこのこと「手土産もってきました」と現れたらどうだろう・・・

ここはそのまま待つしかないと結論をだしたのです。

そして訪問時間として予定されていた30分を、重たくなった気持ちで待たざるをえなくなりました。

駐車した車の中、ガラス窓越しにエレベータからお客様が出てくる瞬間をすばやくとらえようと、目を凝らしてみていると、時間通りお客様一行の姿が見えました。

すぐさま車を車寄せに回すと、
ちょうど玄関の自動扉が開いて、談笑しながら出てくる3人と鉢合わせのようになり、私が真っ先に歩み寄って
「申し訳ございません。手土産お渡しするの忘れてしまいました。
すぐにお電話したのですが間に合いませんでした。」

すると、上司の部長はもうそのことは既に知っていたようで、

全くこいつがぼーっとしてて手土産を持ち忘れてしまったんだな・・・と。
一番若い部下社員を指さして言いました。

どうやら今回の訪問先企業を担当する社員が、自分で手土産を秘書に準備させておいて
持っていくのを忘れてしまったようなのです。

まるで私の失敗には関知せずに、あくまで部下のしでかした失敗であったとし、
カラカラと高笑いをしながら、手渡された3つの虎屋の手土産の一つを私のほうに差し出して、

「いつもお世話になってるから1つお持ち帰り下さい」と渡されました。

そして、もう一つを部下に与え、残りはこの上司自身が手に持ちながら車に乗り込みました。

気になる手土産の中身。

とんだ失策から手に入れてしまった頂き物。

そのまま家にもち帰り、どんな中身なのか、ちょっとした期待に胸を膨らませながら、おそるおそる包装紙を開けてみたときの写真がこれです。

記念にと、カシャ、カシャと写真を撮り始めると
娘が近寄って来て

パパ、インスタでもやるの?

そんな会話をした次第です。

自分は劣化しているのか

こういった物忘れが頻繁におこるようになると、だんだんと自分に自信がなくなってしまいます。
ですから、メモに書き留めたり、紙に書きだしてよく見えるところに張ったりして
何らかの工夫をしながら対処したいものですね。
決して自分が劣化しているのではないことを証明するためにも・・・

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