今月11月17日 全国10地域に登場する新ご当地ナンバー
車を所有する人、あるいは営業車を保有する企業にとっては一つの重要な出来事となるに違いありません。
いよいよ東京都内に世田谷ナンバー、杉並ナンバーの登場
ご当地ナンバーの第1弾は2006年、19の地域に登場しました。
今回はその第2弾となり全国10の地域に新たなご当地ナンバーが登場し、東京都内においても世田谷ナンバー、杉並ナンバーが新しくお目見えするわけです。
第2弾のご当地ナンバーは以下の通り
盛岡(岩手県)
平泉(岩手県)
郡山(福島県)
前橋(群馬県)
川口(埼玉県)
越谷(埼玉県)
杉並(東京都)
世田谷(東京都)
春日井(愛知県)
奄美(鹿児島県)
誰もが自分の立ち位置を中心に物事を考えがちですから、今回のご当地ナンバー導入に関しても、当然ながら賛否両論あったようです。
杉並区民は待ち遠しい、世田谷区民は手放しで喜べない・・・それぞれの理由
都内2区杉並区と世田谷区では、それぞれの区民の受け止め方に温度差が見られるといいます。
練馬ナンバーであった杉並区の場合、
杉並区と練馬区が隣接しているとはいえ、
杉並区民にとって、練馬は埼玉のイメージを持っているというのです。
それがこのたび独自に「杉並」となることによって都会的であり、ハイソな雰囲気が漂うと、杉並区民はもっぱら喜んでいるというのが大方の意見だそうで、
杉並区内のカーディーラーでは、この新ナンバー登場のタイミングを待って新車購入しようする人が結構いると言っています。
一方、世田谷区の方はというと、
区民のアンケート調査の結果、賛成は8割、反対は15%としていながらも品川ナンバーのブランド力が大きく、新車にしたくないという声も少なからず上がっているというのです。
ご当地ナンバー登場のきっかけ
そもそもどうしてご当地ナンバーが登場したのでしょうか、
ことの発端となったのは
1994年、神奈川県平塚市に自動車検査登録事務所が新設され「湘南ナンバー」が登場したこと。
この「湘南」が与えるイメージのインパクトが大きく地域振興の面での宣伝効果が大きいことから他の地域でも地域名で導入したいという声が上がり始めたというのです。
ご当地ナンバーの認可条件
当然ながら、どこでもかしこでも申請すれば許可されるというものではなく、
以下に挙げた4つの条件を最低満たしておかなければなりません。
1. 全国的に知られた地域名であること
2.地元の合意があること
3.都道府県をまたがない隣接市町村
4.合計登録台数が10万台を超えている
申請前に事前に地域住民の心中をくみ取るというのがカギとなっているようです。
ハイヤー会社で影響を受けるところは?
世田谷区、杉並区に会社所在地のあるハイヤー会社を調べてみると
一番大きな影響を受けるのは、杉並区に本社を置く杉並交通でしょう。
会社の名前が「杉並」ですから、このご当地ナンバーの登場は実にうれしいニュースではないでしょうか。
杉並交通は麹町にも営業所があり、品川ナンバーのハイヤー車も多数保有しているようですが、ご当地ナンバーの登場で「杉並」を付ければ、より一層のイメージアップに貢献してくれるでしょう。
やっぱり「品川ナンバー」がいい?
ただ今回のご当地ナンバー導入開始は、ちょっとしたトレンドの話題となるでしょうが、
都内のハイヤー会社においては、ハイヤー需要の面から、営業拠点が千代田区、中央区、港区、に集中しているため、別段変わりはなく、
やっぱりナンバーは品川でしょう!
なんて声が聞こえてきそうです。