気になるハイヤー運転手の収入

どんなにステイタスの高い職業でも
実入りが少なければやりがいは薄れるし夢がなくなります。

ハイヤードライバーが一体どの程度収入を得ているのか気になるところでしょう。

もちろん会社によって違いますが、平均年収はざっくり言うなら500万〜600万といったところでしょうか。

この金額を良しとするかどうかは人によって違いますが、業界未経験者で転職する人であっても、社員登用後2〜3年で到達可能なので、給与面で魅力ある職種の一つに挙げられると思います。

毎月の給与が変動する

乗務員の1ヶ月に支給される給与は固定給ではありません。

基本ベース(基礎給与)実績(実際の運行…時間、距離)の合計で算出され

これは各ハイヤー会社共通しています。

基礎給与は会社によって幅がありますが、だいたい10万~18万の間

手当といえば

乗務手当
車両管理手当
前日宿泊手当
公出手当(いわゆる休日出勤)
残業手当
深夜業務手当
ゴルフ送迎手当

等々で、もちろん会社によって種類も金額もまちまち

仕事をやればやっただけ翌月の給与に即反映されますから、やり甲斐はあります。

ただ問題は、その仕事量が希望通りにならないというところです。ここがタクシーと大きく違うところです。

特に俗にいうニッパチ(2月、8月)の仕事量の落ち込みはきついもので、落ち込みのひどい時には前月のマイナス15万というのを経験しました。

逆に繁忙期になると、通常月の1.5倍に達することも珍しくありません。

私が入社して一年目に毎月の給与変動のリズムが把握できず、多くもらった月につい羽振りよく使ってしまい、痛い目にあった記憶があります。

早出、残業なしでは給与にならない現実

ハイヤーの利用者は、一般的に早朝の利用と勤務後の利用が多いため、そういった需要に応じていくと自ずと早出、残業が増えていきます。実はそれによってまともな報酬になるよう上手く給与体系が作られているのです。

それで拘束時間が長くなってしまうのです。

これにプラスして日中も稼働すればそれなりの給与になります。しかし、十分な休養がとれずに疲労が蓄積していくので、当然安全な運行に支障がでてきますから、この時点で収入の限界線が見えてくるのです。

また、昨今では高速バスの事故や電通の労働時間の問題などの影響で、乗務員の長時間労働に対するチェックが厳しくなっていて、稼ぎたい意欲満々な人であっても抑制されるようになりました。

従って、年功によるベースアップがあっても年収にして600万が限界点となるのです。

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接客経験のある人は高収入に繋がりやすい

新人でも手取り30万くらいの収入を手にしている人がいます。そういう人は未経験者であっても、接客業の経験があったり、比較的都内の道に明るく、堂々とした物怖じしない雰囲気を持っている人だったりします。

そして、そういう人は配車係からも信頼され、自然に多くの仕事を振り分けてもらえるようにもなります。仕事量が増えればその分経験もどんどんと蓄積されて、結果的にそれが収入に反映されていく好循環をみるのです。

給与保障を謳う会社もある

最近では、人材難から研修期間(3か月から長くて6か月)の給与保証を謳う会社が多くなっています。

ところが、その期間が過ぎるころまでにどんな仕事もそつなくこなせるようにならないと保証期間がなくなった途端にガクンと手取りが減って悲鳴をあげるようなこともあるので要注意です。

とにかく、忙しい月もあれば、仕事があまりない月もあって、給料はその月の仕事量によって決定しますから、この仕事は「水商売」と同じなのです。

今まで固定給に慣れてきた会社員の方は、その点をよく心得ていただきたいところです。

 

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