目 次
ハイヤー業界では、身だしなみや髪型の印象が非常に重要視されます。
接客業ですから当然のことですね。
ところが、私がハイヤー会社に入社したばかりのころ、一つ驚いたことがありました。
それは、スキンヘッドの乗務員が営業所にいたことです。
ハイヤー運転手の身だしなみ基準とは？
ハイヤーは一般のタクシーとは違い、企業役員や芸能人などVIP対応が求められる仕事です。
そのため、身だしなみには暗黙のルールがありました。
• 茶髪や派手なカラーはNG
• 長髪も「清潔感に欠ける」として敬遠されがち
• 身だしなみは「お客様が不快に思わないこと」が最優先
こうした雰囲気の中で、スキンヘッドという髪型が目立たないわけがありません。
営業所内でも、遠目からでもすぐにわかる存在感です。
なぜスキンヘッドに？ ハイヤー運転手の選択と理由は・・
ではなぜ、スキンヘッドにするのでしょうか？
その理由を、私は直接本人に尋ねたことはないのです。
でも、接客業としての経験から、いくつかの理由が想像できます。
• 髪が中途半端に薄くなってきて隠しきれない
• 育毛剤や発毛治療を試したが、効果が見えづらい
• カツラを使う勇気もないし、金もかかる
• だからこそ「いっそのこと剃ってしまえ」と決断する
これは一種の自己受容と清潔感の選択なのだと思います。
育毛や増毛など、髪の問題で相当なお金をかけたあげく、「自分は頭にベンツをのせているんだぞ」と言っていた人がいました。
スキンヘッドの手入れと印象管理
意外に知られていませんが、スキンヘッドは手入れが結構大変なようです。
髭剃りと一緒なんでしょうね。
一日でもお手入れを怠ると「無精ひげ」と呼ばれるように、見た目にだらしなく不潔に感じます。頭の毛も日々成長し伸びているわけですから、
• 毎日のシェービング • ワックスや保湿クリームで乾燥対策 • 日焼けや冬場の乾燥にも注意などが当然必要になることでしょう。
手間はかかりますが、「整った印象」「清潔感」を維持しやすい髪型（髪がないのに）でもあります。
ハイヤー業界におけるスキンヘッドの是非
結論として、ハイヤードライバーのような、いわゆる接客業はお客様あっての仕事ですから、乗務員の身だしなみや髪型については、相手に不快感を与えない、清潔感のある印象を最優先にすることを基準に据えて判断すべきでしょうね。
ですから、スキンヘッドであっても、
• ただ剃っただけではなく、丁寧に手入れされていること
• 全体の印象が「不快」ではなく「清潔」に見えること
• お客様が違和感を持たない自然なふるまいをしていること
これらが伴えば、むしろスキンヘッドは「自己管理が行き届いた印象」を与えることもあるのです。
髪を剃り落とすことによって、清潔感はあれど、いかつさ、近寄りがたい雰囲気や態度を相手に印象づけてしまう場合はやめるべきです。
しかし、こればかりは実際に髪を剃り落としてみなければわからないという反論もあるかもしれませんが、それなら自撮りした写真をアプリを使ってスキンヘッドに加工してみて検証する方法もあります。
髪型よりも「清潔感」と「誠意」が鍵
スキンヘッドについてあれこれ考えてみましたが、結局のところハイヤー運転手にとって大切なのは、髪型の型にはまることではなく、清潔感と誠実さなんでしょうね。
スキンヘッドであっても、そこに信頼感や安心感があれば、十分にお客様の信頼を得られます。
「髪がある・ない」よりも、
「どう生きているか、どう接しているか」が問われる――
第一印象でアドバンテージをとれなくても、人はしぐさや物腰、声色、表情など、総合的に見て良し悪しを判断しているように思います。だから何らかの理由でスキンヘッドにしていても、それをカバーしてあまりまる人柄の良さがあれば、まったく問題にならないのですね。
実際、時折目にするスキンヘッドのドライバーさんの仕事ぶりを遠くからみていると、笑顔が素晴らしく、所作もきびきびしていて好感持てそうな方ばかりでありました。
社内規定にスキンヘッド禁止となっていない限り、あえてこの問題を取り上げることはないということでしょうか。
とはいえ、私が今後スキンヘッドにすることは、絶対にない・・ですけど。
おまけ
理髪店で働く理容師の話 —————————————————————
スキンヘッドは頭を剃るので単なるボウズとは違います。 美容室で剃髪が出来るところは少ないでしょうね（私は出来ますが、笑）。 理容室の方がうまくやってくれますよ。 いかつい顔つきの方は止めた方が良いでしょう、子供が怖がります。
ちなみに女性がスキンヘッドにすると、これまた大変なようです
「3日以上伸ばしたらもうシェーバーでも簡単に剃れなくなります。メンテナンスが大変ですね。それに自分では見えないところなので剃り残しがないようにするのも大変です。」
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