「配車」を「歯医者」と誤変換し、ふと思い出した10年ぶりに歯医者に行った話

「わあー
 ギヤー
 父さん、やめてくれ~」

夜中に突然起き出した次男坊が、突如として叫び出したので、

「どうしたんだ?」

と驚いて聞いてみると、

「父さんが臭いよ!

 寝てるときに口で息してるでしょう。口臭がする!!」

おいおい、そんな口の匂いごときで大さわぎするか?

仕事から帰った時、家内からは時折顔をしかめられて
近寄らないで!
と言われることがありましたが、

だいたい身内からのそういった指摘というのは、ちょっと意地悪な心も働いているんじゃないかと思って、ほぼ間に受けない。

例えば餃子のようなニンニクの入った食べ物や、キムチを食べたとか、そういったことでちょっとした口臭がする場合もありますからね。

それに
人と接するサービス業に携わるものとして毎日歯を磨き、そこそこ匂いのチェックもしてるから、時たま受ける「くさい」という言葉も
またか・・・とばかり聞き流してもいたのです。

過去に2回ほど指摘を受けていた

実は過去に身内以外の人から2度ほど口臭について指摘をされたことがあります。

最初は、私がとても尊敬している先輩からでした。
もうかれこれ10年以上も前の話

そのときは、これ大変とすぐさま歯医者に行ってクリーニングしてもらいました。

そして、二度目はその後5年くらい経って、ハイヤー運転手に転職したばかりの新人研修中に同乗した教官から

「おい、ちょっといいか
お前口が臭いので気をつけないといけないぞ」

そう指摘されたのです。

立て続けではないにしろ、2度にわたり他人から口臭の指摘を受ければ、いい加減自分自身がそういう体質であることを自覚し、それ相応の対策を講じるのが普通だと思います。

しかし、この時は転職したばかりで歯医者に行く気持ちの余裕がなかったせいで、そのままスルー

もちろんその後、私としてはガムを噛んだりミンティアを食べたり、ブレスケアのスプレーを口に含んだりと、それなりに気をつけていました。

歯医者に10年以上も行かなかった

歯磨きもしっかりやっているし、最近、妻からの指摘も受けなくなったので、
いよいよ自分の口臭の問題は解決の方向へと完全に向かっている・・・
そう確信していた矢先に、冒頭の次男坊の絶叫。

私は、どうしてそこまで大げさに騒いだのかと問いただしてみると、

父さんの口臭は、今に始まったことでは無い!

この強烈なバッシングは、さすがに、心の中に剣山を投げ込まれたような激痛を伴う衝撃を受けました。

これはまずい、本当にまずい

ところが、それでも歯医者に行こうとはしなかったのです。

以前よりも念入りに歯磨きをしたりして、口臭に気を付ければ済むことだと思ったのですね。

面倒・・・という思いが歯医者の敷居を高くしてました。

ようやく重い腰を上げて歯医者に行く

ところが、ある日、20代に虫歯の治療で詰めたものが何かの拍子にとれてしまい、食事をするたびにぽっかりとあいた穴に食べ物が詰まるようになりました。

さすがに毎回のように楊枝で取り除くのが億劫となったので、ここでようやく重い腰をあげたわけです。

丁度、近くのビルの中に歯科医院があったので、電話を入れて予約。気が付けば、先輩に口臭を指摘された時以来なので、歯医者に行くのはかれこれ10年ぶりとなりました。

診察当日、久しぶりに歯科医院の玄関ドアを押して中に入ると、受付で迎えてくれたのは、なんとも可愛らしい20代の歯科衛生士さん。

ふと受付の横にある壁を見たら、この歯科医院で働く6名の歯科衛生士たちの顔写真と簡単なプロフィール、そしてメッセージが張られていました。誕生日から血液型まで個人情報丸出し。院長の好みを反映したかのように、見事にきれいどころが揃っていたのには驚きでした。

なるほど、歯科医院の競争は激しいと聞いていましたが、まるで夜の男たちを接客する店のようです。

こんなところにも経営努力があるんだな・・と余計な心配までする。そして現れた私の担当になるらしい助手の女性も文句なし。

一気に重たい気分がスカっと晴れてしまい案内されるまま診察室へ・・・

初診の場合、まず歯全体の状態を診るためにレントゲン撮影から開始します。
これは10年前のかすかな記憶にも残っていました。

写真撮影が終わり、そのまま歯科衛生士さんによって口の中の状態をチェックされながら会話を交わしたのですが、10年以上も歯医者にいってないといったら目を丸くしてました。

  かなり歯周病が進行していますね。

  このままでは土台が腐り、歯が抜け落ちてしまいます!

どうやら歯垢もそうですが、歯周病が口臭の元凶だったようです。

  とにかく上も下も歯垢を除去していくしかありません。
  あなたは相当こびりついた状態なので、少なくても6回以上通ってもらわないと・・・
  1回に40分から45分は治療にかかります。

キリっとした口調で下された診断結果でした。

人生の後悔「歯のケアをしっかりしておくべきだった」

約2か月の間足しげく通って、穴のあいた歯の治療と歯垢を除去したことで、すっかり口臭問題は解決してしまいました。

もっと早くに行っていればよかったものの・・・

でも、いつだったか、ある雑誌を見ていたら、人生の終わりが近づいた時に、人の心の中にどんな後悔が渦巻いているのかを、在宅介護を受けている人対象に調査した結果が掲載されていて


男女共通して多かったのは「健康」と「お金」にまつわる後悔だったのですが
私の目をくぎ付けにさせたのは「健康」の第1位となった回答でした。

「歯のケアをしっかりしておくべきだった」という言葉

「食」と直結しているからだというのです。

ですから、きっかけは何であれ、口の中の健康に関心を寄せるようになったことは、私の今後の人生にとって実にラッキーな出来事になったのかもしれません。

それ以来、半年に一度、歯科医院から歯の定期健診のお知らせが来るようになりました。

 

メールに「配車」と打ち込む際に「歯医者」と誤変換されたことから思い出した話です。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。




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