乗務員と配車デスクの関係

ハイヤーの仕事はお客様との関係が最も重要になりますが、
もう一つ重要な関係があります。
それがデスクとの関係。
デスクとは配車係のこと

自分に対して仕事を回してくれるのはこの配車係の仕事です。
ここでもちょっとした内部営業力が必要になります。
特に入社後間もない新人時代にその営業力の差で仕事の量と質に違いが生まれてきます。

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一般に「札」と呼ばれる自分のネームプレートがあって、
配車係りは前日に各乗務員の仕事の割り振りをしておきます。
従って、一日の一番初めに回ってくる仕事はほとんど前日に決定しており、
時には早出の要請を受けることもあります。

その人の持つ力量に応じて仕事が回されるのは至極当然な話。
新人時代は、比較的運行経路がわかりやすい仕事が回されてきます。

一つの仕事が終わると伝票に出庫、先着、降車、帰庫のそれぞれの時間や、走行メーター、ETCなどの高速利用料金。駐車料金などを記載してデスクに提出し、仕事を「締める」わけです。

そのあと再びデスクに自分のネームプレート「札」を挙げ、次の仕事が回ってくるのを待機して待つことになるので、二回目以降の仕事ははっきりと決まっているわけでなく、あげられた札の先着順になりますから、仕事の内容に関しては乗務員にはわかりません。

だいたい出庫の30分前くらいに呼び出しがあり、ここで初めて仕事内容を知らされますが、
デスクサイドが期待した通りに乗務員がやれないような仕事が回ってくることがあって、特にそれは仕事が立て込んで入り、順にこなさなければ処理できないような忙しい最中に起こってくるのです。

「○○の会社の○○様、12時にニューオータニの宴会場口にお付けして、総務省に行ってください。そこで待機した後はお客様のご指示となります。よろしいですね。」

経験があれば
「はい、わかりました」
と軽快な返事を返すことができるのですが
ここで尻ごみをして、不安げな応対すると、デスクはその仕事を他の人に回してしまい、
マイナスの印象を与えてしまうことがあります。

一度、このような不安な態度を見せると、次回からデスクはやさしい仕事しか配車しないといったことがおこってきます。

逆に営業力ある人だと、元気よく「わかりました!」と言っておいて、
すかさず、営業所内に待機している先輩を誰彼となくつかまえては、聞きまくり
「すいません。この場所、車寄せはどのようになってますか?」
「この信号右折できますか?」
などと周りの人からアドバイスをもらい情報を収集していきます。

仮にある程度知っていても、確認の意味で聞いてみる必要があります。
以前同じお客様を乗せた経験のある人がいれば、その人にお客様の性格や応対に気を付ける点など、できる限りの情報を仕入れた方が、どれほどスムーズに不安なく仕事をこなせるでしょうか。

このように、ちょっとした社内営業力によって集められた情報の蓄積が自信にもつながっていくので、結果的により大きな仕事をこなせるようになっていき、デスクも安心して仕事を回してくれる好循環を生むというわけです。

性格的に引っ込み事案なタイプであるなら、持続的に自己変革の努力をすることが、仕事をより円滑にこなしていく秘訣になっています。

特に配車デスクとの関係は、仕事の量と質を決めていくので、自分の食い扶持に直接影響のある重要な関係となることがお分かりになると思います。


カテゴリー:  ■教訓
東京ハイヤーマン

東京ハイヤーマン について

東京出身。大学を出た後、教育関係の仕事に就く。その後いくつかの業種(新聞社、病院検査会社、不動産、リフォーム建築)を経験。2008年、ハイヤー会社に転職し現在に至る。 既婚 妻子有

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