目 次
ドライブレコーダーの活躍
先日中学生の女の子が自転車で下校中
何者かが車でその女の子を誘拐しようとしたところ
その現場を目撃した対向車がクラクションをならし続けたため
驚いて逃走し、未遂に終わったという事件がありました。
その後、犯人は、その対向車が搭載していたドライブレコーダーを解析し、
犯人の車の車種、ナンバーが割り出されて、すぐに見つけられ、逮捕に至ったというのです。
ドライブレコーダーなんて
タクシーやバスなどに搭載されているものかと思っていましたが
今や一般車にも当たり前のように付けられるようになっているんだな
と感心したわけです。
私がハイタク業界に初めて足を踏み入れ
最初に受けた研修過程の安全講習の中で
タクシーに搭載されたドライブレコーダーの記録画像を見せられたことを思い出します。
生々しい事故の数々。小さなカメラなのに、実に鮮明に記録されていて、その性能の高さに驚きました。
6,7年前の話です。
時は流れ、現在では、タクシー搭載用のドライブレコーダーは
前方だけでなく、後部座席も記録できるようになっています。
タクシーを狙った強盗など、犯罪が多発していることから、
防犯目的で設置したというわけですね。
いたるところ防犯カメラ監視されている
先日実家に帰った時でした。
乗ろうとしたバスが始発で停留所に停車していて、
ちょうど運転手不在だったことから、
電灯は消えていたものの、バスの中に入って待っていたら
あとから運転手が入ってきて、
「お客さん、まだ出発時間じゃないので、一度降りていただけますか」
「えっ・・」
「それと、ここにカメラがあるんですよ・・」
「はあ?」
今では公共施設をはじめ
商店街、公園など、いたるところに防犯カメラが設置してあります。
そんな時代ですから、一般車にドライブレコーダーが設置されているなんて
当たり前なのかもしれません。
お手頃の値段で買えるドライブレコーダー
一般車でも取り付けているということは
ドライブレコーダー自体の値段が、
お手頃な価格になっているんじゃないのか
さらに、取り付けも容易であるということでしょう。
通販サイトで見てみましたが
あなたの会社のハイヤー車両はドライブレコーダーを搭載してますか?
安価なものだと3000円台からあるんですね。
これだったら、普段、車を多用する人なら、
取り付けておいたほうが想定外の事故や犯罪などに巻き込まれた時の、
自己防衛策になりますよね。
しかも案の定、取り付けが簡単にできるようになっているのです。
ところで
私が今まで乗車してきたハイヤー仕様車にはドライブレコーダーが搭載していませんでした。
なぜなのか考えたこともありませんでしたが
乗車されているお客様が社会的地位のある方々とあって
安全面においては会社から厳しく指導を受けていて
ぶつけられることはあっても、こちらから事故を起こすことが
少ないというというのがその理由かもしれません。
また、事故専門の担当者が手際よく処理していくれるというのもあるでしょうね。
それに、防犯という側面からみると
事前に身元がはっきりしているお客様がほとんどなので、心配御無用。
さらに、
「守秘」の問題を考えれば、ドライブレコーダーのような決定的な物的証拠が残るものは、
かえって邪魔?だということなのでしょうか・・・。
別にハイヤーの車内で何かをするわけではないでしょうけども、
「気持ち」的に、やろうと思ったら、
運転手以外、だれにも知れずに事が起こせる可能性を秘めた空間を
ハイヤーは演出していることは間違いありません。
今後もドライブレコーダー搭載はありえない?
ところで、
お客様がチップをはずむときには、二つの意味があるといいます。
それは、接待に対する感謝の気持ちと、もう一つ、
今日、君が見聞きしたことは、しっかり腹のなかに納めてくれよ
という「口止め料」の意味がこめられているんだとか。
そんな時に
降り際にお客様の志をいただいた現場を
バッチリとカメラでとらえられていたら、
運転手だって商売あがったりです。
ということは、お互いの利害が一致する???・・・
となると・・・
きっとドライブレコーダーは今後もハイヤー仕様車に搭載されることはないかもしませんね。