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政府関係の車列
要人の移動の際には、警察、白バイの先導を受けて車列を組んで走行するのですが、これが普段の走行方法とは違っています。
事前にどのように走行するのかは、警察やSP(セキュリティーポリス)と打ち合わせをします。
交通規制を敷く場合、基本的に指示されるのは、走行する際に、ヘッドライトをつけ、ウインカーを出さないということ。車間をあけずに走行するということは言うまでもありませんね。
それから、高速道路を使用する場合は、車載のETCカードを抜くように言われます。
車列での走行方法
車列に入って走行してみるとわかりますが、ギアをオートマチックからマニュアル操作にする必要が出てきます。その大きな理由の一つは、車間を開けないためです。
特に交差点における走行時、先導車両が周囲の一般車に注意を喚起するものの、後尾に位置する車になるほど交差点で信号の変わり目になったり、時には完全に赤信号で突っ込むことになる場合があって、そんな時にアクセルを踏み込んでも車体の反応が鈍く、遅れをとってしまったり、混雑時には車間が少しでも開いていると、したたかな車が横から割り込んでくるケースがあります。ですから、前車にぴったりとついて走行するためにも、マニュアル走行が必要になるのです。
結婚式や葬儀の車列
一般の結婚式や葬儀の車列では比較的ゆるい隊列を組んで走行するので、特に4台以上になると、必ずシンガリが信号にひっかかり、車列が乱れるケースがでてきます。だからと言って、マニュアル走行に変え、交通法規を無視するわけにはいかないでしょう。道交違反で警察に捕まったとなれば、お話になりませんからね。
葬儀の仕事などは突然に来るものですから、新人乗務員がその送迎にかりだされます。ベテラン乗務員と同行する時には、現地で十分な準備をする間もなく車列に加わってしまうと思わぬ失敗をしてしまいます。
目的地はわかっているし、先輩についていけば大丈夫だろうと、大船にのった気持ちでいたら、途中信号で引っかかり、前車から離脱、とんちんかんな経路で、迷いに迷ってやっとこさ目的地に到着したという話を時折耳にします。
こんな時は、よく知っていても保険としてナビをセットしておくべきでしょう。
車列に加わると運転が荒くなる?
特に政府関係の車列に参加して一番驚いたのが、
高速道路に入ると速度の出し方が半端でないことです。
しかも車間距離を通常よりも詰めていきますから
実に危険極まりない走行をするわけです。
昨年、車列における事故がニュースになりましたね。
前方車両がちょっとでも急ブレーキをかけたら
後続車は間違いなく追突するでしょうね。
それほど車間を詰めているということです。
そういった運転を続けていると従来のハイヤーとしての仕事に戻った時に、その走り方の影響を少なからず受けてチンタラ走ることができなくなってくる自分を発見してしまいました。
前を走る車がもたもたしていると、無性に苛立ってくるのです。
これではいかん!と、自ら戒めたことがありました。
ハイヤーの走りは、車線を考え、車間距離を十分にとって、前車の後輪が見える程度のところで停車するなど、車列走行とは大幅に違うわけですから、その辺のところをよくわきまえないと、お客様が敏感に感じとられますからね。
おっとり派の私でさえ、かなり運転に影響を受けるのですから、もともと性格的に早急で気の短い人なら、運転がさらに荒くなるのではないかと思われます。
皆さん、気を付けましょうね。
参考
元日の総理大臣車列
東京ハイヤーマンは○位?
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