トヨタ車と日産車

ハイヤーを利用されるお客様は車種がトヨタだろうが、日産だろうが
あまり気にされない。それよりもどのようなサービスが受けられるのかに注目します。
それは至極当然なことですが…

ドライバーは車種によって、フィット感が違うし、細かなボタン操作も微妙に違います。
特にメーカーが変わればそれはなおさらであります。

いつも乗りなれた車であれば問題ありませんが、
特にトヨタから日産に乗り換えたときにドライバーが口をそろえて発する言葉あります。

「やっぱり日産だな・・・」

高級車の車種はトヨタが圧倒的に優勢だし、ハイヤー会社の保有営業車台数に占めるトヨタ車の割合も高いので、おのずとドライバーはトヨタ車に乗る機会が多くなります。

トヨタと日産はどっちがいいの?

とハイヤードライバーに聞いてみてください。
ほぼ99%「トヨタが良い」と答えるでしょう。

ハイヤーマンは、「看板方式」という独自の製造方式を創出し、
今や国内のみならず文字通り世界のトップに君臨し続けるこの企業の確固たる理由を、
その製品から感じ取っています。

まさに企業が作り出す製品は
製造者の内外の実力の結晶です。

ハイヤーマンは仕事の道具として車を見ていますから
ハンドリング、ブレーキ、アクセル、そして車内のアクセサリーなどなど
運転席だけでなく後部座席のお客様の使用される場所が快適な空間をどう演出しているのか
自然と目がいってしまいます。

そこまで細かく見ていくと
トヨタのそれは、ユーザーのために実に考え抜かれているのです。

一方日産車はどうなのか?

ドライバーが良くため息をつきながらいうのは、

「なんでこんなところにスイッチがあるんだよ・・・」
「ナビが使いずらいなあ」

日産車にはお客様目線が不在であると「感じてしまう」のです。

きっと開発者は、一生懸命に考えてはいるでしょう。
しかし、それは「トヨタ」はどうなのか、
というライバル意識がいささか強く働いてしまってはいないだろうか?

お客様の目線を考えた結果、仕様がトヨタと同じになりました
というのは、ユーザー側としてはOKなんです。
そのうえで、日産らしいコンセプトを明確にして消費者に訴えるという
毅然とした態度が必要だということです。

大企業であるために
企業内文化を変えていくことは相当大変な作業でありますが、
会社の舵取りをする方々が会社の将来を考えた時に
誰かが強力に推進して変化を起こさなければ
大きな変革を起こすことも、
未来を確かなものにすることもできないでしょう。

お客様が離れてしまえば企業は生き残ることができません。
日産に沁みついてしまったイメージ払拭はそう簡単ではないでしょう。

どれほど真剣に取り組めるのかは
それは、日産におられる方々の志にかかっているのです。

偉そうなことを書きながら
これって
人間個人、つまり「自分」にも言えるのじゃないかと

内なる声がしてまいりました。


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