事故を起こしたら、ハイヤー運転手はどうなるのか

車の運転には事故はつきものです。

職業としてドライバーを希望する人ならば、運転歴の中に事故がある場合、会社の面接の段階で色々と質問されることを覚悟しなければなりません。

軽微なものから重大過失事故まで様々ですが、とにかく事故はどんな形であれ、しないに越したことはないですよね。それでも時として自分が原因とならなくても、もらい事故のように不可抗力によって引き起こしてしまうことがあります。

実際に営業中に事故を起こしたら

タクシー会社もハイヤー会社も、俗に「第一原因事故(当方が原因となった事故)」の場合、現地での処理が終わると、その日は出禁となり営業所で終日待機することになりますから、おのずと同僚たちにも知れることになります。これがなかなか恥ずかしく辛いこと。

そして、翌日には所内の掲示板に写真と状況が詳しく書かれたものが掲示されることになります。これが本人に対してもそうですが、乗務員たちの気持ちを締める役割にもなっているのです。

報告書の中身

上司に対して報告書を作成して提出しますが、その書類の記入欄をみると、以下に列挙した項目を記述するようになっています。

・事故の日時、時間
・状況
・場所
・車の速度
・どのような状況で起きたか 図で示す
・自損事故か
・相手がいる場合は、自車との関係、状況の詳細
・事故当時の自身の対応、対処
・どこの警察へ連絡したのか 担当警官は
・自信の心理状況
・反省と改善策

従って、ほぼ一日かけて書き上げて提出するようになります。

事故当時のことを思い出しながら、一つ一つの項目を埋めていくのですが、私が事故を起こした時は、この作業を通して、気持ちの中では「もう二度と事故をおこすまい」と何度もそう誓いました。

同僚の中には、事故後一か月も経過せずに再び事故を起こす人がいます。あまりないことですが、気のゆるみなのか技術的問題なのか、精神的問題なのか、とにかく短い期間の中で複数の事故を起こすようになると、最悪では解雇される場合もあります。

会社としても、対物、対人いずれにせよ、事故処理のために時間もお金もかかりますし、営業所として事故件数が増加すれば営業活動を制限される場合もでてくるために、事故を複数起こす乗務員に対しては厳しい対応がとられるということです。

では、こうならないためにはどうしたらよいのでしょうか。

もしもの時のシュミレーションはしておくべき

自分が気をつけて運転していても、もらい事故もあるし、うっかりして自損事故を引き起することもあります。事故を起こせば、その衝撃で思考が止まってしまう状態、所謂、頭の中が真っ白になるので、普段から事故発生時の初動を確認しておくべきでしょう。

また、特に実車中の事故の場合、警察への連絡と共に、お客様に対する適切な対応を施さなければなりません。
ここは会社として最も神経を使うところです。

事故後の初動の際に乗務員がとる行動一つで、乗車されているお客様に与える印象が違ってくるのは当然のことです。

人命に係わるケースもあるので、一つの危機管理としては、何かあるたびに、自分はどうすべきかをしっかりとシュミレーションしておくことが大切です。

たまたまこの記事を目にされたのであれば尚更のこと、頭の中でならいつでもどこでも準備はできますので、面倒がらずにきちんとした自分の対処方法を確立しておくべきです。

これもプロドライバーとしての大切な責任の一つですね。


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